2017-12-24

池田牧人アナの実況見聞録 | vol.2 年の瀬「函館競輪場」で滑り納め~賭け納め!

池田牧人アナの実況見聞録 vol.2 年の瀬「函館競輪場」で滑り納め~賭け納め!

池田牧人アナの実況見聞録

函館競輪場の名物実況アナウンサー・池田牧人さん。正確無比なレース実況だけでなく、番組内に登場する手書きイラストを駆使したフリップも有名で、全国に多くのファンを持つ人気アナだ。その池田牧人さんがコラムを書き下ろし!おなじみの鋭い切り口と誠実な語り口が、函館けいりんオフシーズンに蘇ります!

Vol.2 年の瀬「函館競輪場」で滑り納め~賭け納め!
(平塚GPシリーズ・2017年12月28~30日)

Vol.2 年の瀬「函館競輪場」で滑り納め~賭け納め!
(平塚GPシリーズ・2017年12月28~30日)

昭和60年創設のKEIRINグランプリ。選ばれし9名が競輪界の頂点をかけて戦う夢の対決だ。賞金総額は1億円を超え、今では公営競技1年の最後を飾る年末の風物詩として定着している。ガールズグランプリ、ヤンググランプリも併せ、池田牧人アナの注目選手を探ろう。

市民スケート場として賑わう函館バンク

市民スケート場として賑わう函館バンク

函館競輪場で場内実況放送を担当している池田牧人です。

こちら道南・函館では平年より10日ほど遅く11月13日に「初雪」を観測して、12月に入ってからは本格的な冬を迎えております。

「右に見える競馬場♪~左はビール工場♪~」と唄ったのは松任谷由実だが、こちら函館競輪場もロケーション抜群です。スタンドからの眺望は素晴らしく、左に見える競馬場~正面は湯の川温泉~右は津軽海峡…という感じですが、冬場この時期は函館市民スケート場として賑わうバンクの様子も見ることが出来ます。

私も初心者ながら「競輪場のスケートリンクで滑る」という体験をしたくて、毎年一回は地元の子供たちに交じって挑戦しています。正直、氷上に立つのも容易ではなく全然足が進まず、とても滑るというレベルではありません…。かなり時間をかけて周回リンクを回るのですが、私がヨタヨタと一周する間に「冬季五輪・日本代表だった武田豊樹選手や杉森輝大選手なら何十周も滑れるのだろうな…」と想像するのも悪くないかと思っています。

さて、いよいよ年末恒例の大一番「グランプリ」が迫ってきました。今年は6年ぶりに平塚競輪場での開催となりますが、当コラムでも、前回の小倉GI競輪祭に続き、注目選手を挙げてみたいと思います。あくまでも実況アナウンサーの独断と偏見で「函館けいりん」目線にはなりますけれど、もし宜しければ最後までご覧下さい。

28日(木)・ガールズグランプリ

28日(木)・ガールズグランプリ

今年、函館でのガールズケイリン。4月開幕戦と10月最終戦、最初と最後をしっかり人気に応えて優勝した奥井迪(東京)。4月の開催では、ガールズの第一人者である加瀬加奈子(新潟)よりも一日早く史上初の通算200勝を達成しており、これからも札幌出身の道産子レーサーには、記憶にも記録にも残る選手として活躍して欲しいです。

毎回ほぼ順当に優勝候補が結果を残している函館のガールズ開催。今年7月、愛くるしい笑顔と力強い競走でファンを魅了したのが高木真備(東京)。母親が北海道出身だという梶田舞(栃木) は8月ナイターで優勝しており、ガールズグランプリ連覇なるかどうか。

「今年は集大成の年にしたい」と意気込む石井寛子(東京)も勝負強く、かつて函館バンクでは3年前に優勝経験があり、昨年4月開幕戦で奥井迪を差し切って優勝した長澤彩(愛知)共々応援したい選手です。

デビュー3年目の108期生は尾崎睦(神奈川)児玉碧衣(福岡)。まだ函館で一度も走っていない選手だけに、来シーズンの参戦を楽しみにしつつ…ぜひ「グランプリ女王」として来てくれることも願ってレースを見守りたいです。

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札幌市内のイベントに参加した奥井迪選手と池田牧人アナ

29日(金)・ヤンググランプリ

29日(金)・ヤンググランプリ

若手の激しい攻防に注目だが、ヤンググランプリで思い出すのは、菊地圭尚と明田春喜の北海道89期コンビで決まったレース。もう10年も前の話になりましたけど…、その菊地圭尚を振り切って昨年7月函館記念で史上最速GⅢ優勝を決めた新山響平(青森)。107期生揃った中では吉田拓矢(茨城)も実績上位の存在。今年8月小田原記念で無欲の逃げ切り優勝を決めた山岸佳太(茨城)にとって、昨年10月最終戦でS級特進を決めたのが函館バンクでした。鈴木竜士(茨城)も好素材で、2年前9月チャレンジ特別昇班を函館で決めています。

今年5月の函館記念に参戦していた太田竜馬(徳島)。勝ち上がりは逸したもののスケール大きな果敢な競走をしていたのが印象的でした。同じく109期生の竹内翼(広島)は、今年5月函館ナイターで積極的に仕掛けていた強靭な足腰が自慢の元サッカー選手。かつては板前さんだったという経歴の小川真太郎(徳島)も近況FI戦で好走しており、昨年のヤンググランプリで先行した取鳥雄吾(岡山)は今年こそ一発勝負で結果を残せるかどうか。函館で優勝経験もある堀内俊介(神奈川)はロードレース出身で粘り強く動けるし、ましてや地元開催だけにぜひ車券には絡めておきたい選手です。

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2016年の函館記念を制した新山響平選手

30日(土)・KEIRINグランプリ

30日(土)・KEIRINグランプリ

主なスポーツ新聞でも、この日ばかりは競輪の記事が一面になるので、毎年ほぼ全紙を買い求めてしまいます…さて、今年は?

恐らく本命人気に推されるのは新田祐大(福島)。現時点では脚力上位の競輪界最強レーサーであり、今年5月の函館記念GⅢ優勝選手ということも含めて、力強く2017年を締めくくってもらいたい。7年前11月(当時、新婚直後の開催でした…)この函館でGⅢ初優勝を決めた渡邉一成(福島)。心情的に北日本地区代表の福島勢二人を応援するのは当然なのですが、ただ車券的には(欲張って)配当妙味あるところをチェックしていきたいと考えています。

普段の開催でも、私は「北海道・函館」絡みの車券をついつい買ってしまうのですが、今年の平塚グランプリで狙いたいのは道東・知床斜里町出身の武田豊樹(茨城)。今年前半戦の活躍で順調に賞金を獲得していましたが、8月いわき平オールスターでの大怪我…なんとか復帰したものの本来の走りにはまだまだ程遠い感じです。とはいえグランプリに関しては、これまで何度も劇的なレースを見てきただけに、初制覇を狙う平原康多(埼玉)との関東ゴールデンコンビの力走に期待したいと思います。

今年4月函館FIナイターで力強い競走を見せてくれた深谷知広(愛知)。私と同郷(四日市市出身)の浅井康太(三重)。かつてラグビー選手だった三谷竜生(奈良)には前々へと強気に攻めてもらいたいし、シビアな差し脚ある諸橋愛(新潟)の直線強襲、初の大舞台でも渋太く走る桑原大志(山口)等々…気になる選手・応援したい選手ばかりで非常に悩ましいですが、ぜひとも車券を的中させたいレースでもあります。

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12月30日、グランプリ当日は函館競輪場でも様々なイベントを実施予定です。現役選手(明田・平澤)トークショーや、優勝者当て抽選会、レース展望など…私も高村敦さん(2010年引退)と共にステージで「寺内大吉記念杯・S級決勝」と「KEIRINグランプリ」をじっくり検討して、今年の賭け納めをしたいと思います。どうぞ地元ファンの方々はもちろん、里帰り等で年末年始を函館で過ごされる方も函館競輪場へのご来場をお待ちしております。

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場内のレース展望でタッグを組む高村敦さんとは相性バッチリ

※池田牧人アナの各GPイチオシ選手は、文中ではピンクの文字で表示しています。

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