2017-04-17

たまちゃんの競輪スジニコミ | vol.1 競輪をはじめたきっかけ

たまちゃんの競輪スジニコミ vol.1 競輪をはじめたきっかけ

たまちゃんの競輪スジニコミ

世間的にはあまり知られていないかもしれないが、実は芸能界きっての競輪通である浅草キッドの玉袋筋太郎さん。暇さえあれば、いや、無理やり時間を作ってでも競輪場へ足を運ぶ競輪狂、それが玉袋さんなのである。この度、そんな筋金入りの競輪好き芸人の玉袋さんと、函館けいりんのコラボが実現しました。

動画を見る!

第1回 競輪を始めたきっかけ

まずは競輪との出会いから競輪界の未来を照らすぶっ飛んだアイデアまで、競輪への熱い想いを存分に語っていただきました!

一番の教科書は『ギャンブルレーサー』!!

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まず、競輪を始めたきっかけを教えてください

玉袋筋太郎

きっかけはねえ、磯山さやかっていう、今は船の方に行った裏切者がいて、彼女のやってた番組に呼ばれたんですよ。 いわき平 のオールスターってのがあって、まったく競輪わかんないんだけど予想バトルに参加することになってね、スポーツ新聞の記者の人と競輪ファンのおじさんもいたんだけど、俺はわかんねえから記者の人に乗っかったんだよ。そしたらドカーンと来ちゃって、40万くらい頂いたんだよ

※いわき平 いわき平競輪場。福島県いわき市にある競輪場。

40万!? それは凄いですね

玉袋筋太郎

「なんだろう、無欲の勝利(笑)。それで競輪おもしれえなあって思って。そりゃ面白いよね、それだけ当てたら(笑)。それからいたるところで競輪は面白いって言ってたら、京王閣のナイターの営業に呼ばれたんですよ。そこで2ステージやったら、競輪のことまったくわからないから、もの凄く恥かいたの(笑)。これぐらい芸人として恥ずかしいことはないなと思って、本格的に勉強し始めたの」

それは何年前ですか?

玉袋筋太郎

「5、6年前かな。他のギャンブルはいっさいやってなかったんだけどね」

そうなんですか!? 意外ですね

玉袋筋太郎

「でしょ。 酒とコレ(小指を立てて)はやってたんだけどね

さらっと言いましたね(笑)

玉袋筋太郎

「で、そこから競輪の本とか全部買って猛勉強したんだよ。それでいろいろやったんだけど、一番の教科書は 『ギャンブルレーサー』だね。一番勉強になったし、今まで読んできた漫画の中で一番好きな漫画は何かって言えば『ギャンブルレーサー』だね」

※ギャンブルレーサー ギャンブルをこよなく愛する競輪選手・関優勝を主人公に描く、田中誠の競輪漫画。

まさにバイブルですね(笑)。そうやって競輪にハマっていったんですね

玉袋筋太郎

「そう。でね、当時俺が住んでいたところが、京王閣と立川と西武園っていうゴールデントライアングルの真ん中だったの。もうどこへでも行き放題。なんでもっと早く競輪に出会わなかったんだろうってその時は思いましたよ。でもね、20代で出会ってカネぶっ込むより、この歳になって出会ってよかったなって思うよ」

※京王閣 京王閣競輪場。東京都調布市にある競輪場。通称は東京オーヴァル京王閣。

じゃあ、当時はけっこう通われてたんですか?

玉袋筋太郎

「そうだね。行けない時はスポーツ新聞を買ってきて、出走表を見ながらずっとエアーで予想してましたよ

※出走表 その日のレースに出走する選手の基本的な情報が掲載されているもの。開催施行者(主催者)が作成し、競輪場にて無料で配布される。

競輪漬けですね

玉袋筋太郎

「あのね、はっきり言ってね、スマホでずっとゲームやってる人いるじゃない? それもいいんだけど、競輪の電話投票して、レース観てる方がよっぽど楽しくて熱いからね」

※電話投票 競輪場や場外車券売場に足を運ばなくても、電話で車券を購入することができる投票システム。

競輪は人生のチューニング

競輪場に行ったら、やっぱり特別観覧席で観るんですか?

玉袋筋太郎

「いや、特観席には行きませんね。行けないわけじゃないんだけど、行かない。地ベタで打ってる人たちと一緒になってやるのがいいんだよ。普通に溶け込んで酒飲んでるからね、俺」

※打つ ギャンブルに興じること。

違和感なく(笑)

玉袋筋太郎

「うん。あのね、芸能界に長くいるとね、感情のブレが凄いんですよ。俺偉くなっちゃったんじゃないかな、とか思っちゃったりするんですよ。それをチューニングするのが、おじさんたちとの競輪なんですよ。人生のチューニングってやつ」

名言ですね!

玉袋筋太郎

「やっと会いたかった人に会えたっていうかね。何かあの人たちに会うとホッとするんですよね。あそこ行くとまだ昭和だなあ、昭和92年だなあって思うわけですよ。一番心地いいかもしんねえ、マジで」

おじさんたちとどんな話をするんですか?

玉袋筋太郎

「そりゃ競輪の話だよね。競輪ファンってのはさあ、一人ひとりが凄いイマジネーション、競輪宇宙を持ってるわけよ。競輪のレースの展開予想なんてある意味妄想だから。そういうそれぞれの妄想話を聞くのが楽しいんだよ」

変わったおじさんとかいますか?

玉袋筋太郎

「いるいる。やたら威張ってるおじさんとかね。『このレースは誰々が来るに決まってんじゃねえか。誰々が差せるわけねえじゃねえかバカヤロー』とかすげえうるせえの、そのオヤジ。で、いくら買ってんのって聞いたら200円しか買ってないって(笑)。あとこの間見たんだけど、南海の緑色の帽子被ってるおじさん。再販じゃなくて現役の南海だから、お~って思ったね」

※南海 南海ホークス。日本のプロ野球チーム。現・福岡ソフトバンクホークスの前身チームの名称。

【競輪界を盛り上げるためのアイデア】

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ここからは競輪界を盛り上げるためのアイデアについて、思うことを何でも喋って頂ければと思います。まず、若い女性が競輪場に行きたいと思ってもらうためには、どうすればいいと思いますか?

玉袋筋太郎

「俺ね、サブカル系を取り込むべきだと思うんですよ。おじさんたちなんか全員ゆるキャラなんだからさ、そういう人たちに会える面白さや楽しさをもっとアピールすべきなんじゃないかとね。そこに行けば懐かしい空気が味わえるわけだよ。“デロリアンがいらないタイムマシン”だから」

ハハハ、また名言が出ましたね(笑)

玉袋筋太郎

CMなんかもキレイに作り過ぎてるよね。そうじゃないんだよ。まだこんな所があったのかっていう、逆にそういうところを楽しむっていうね。ちょっとズレたところを面白がるっていうことだと思うよ。ずばりサブカルを取り込むんだったら、みうらじゅんさんとか、リリーさんとか山田五郎さんとか、ああいう人たちを巻き込めばさ、絶対に競輪は盛り上がると思うんだよ」

では、競輪場に「こういうものがほしい」という要望はありますか?

玉袋筋太郎

「これはほんとに思ってることなんですけど、水回り、トイレね。ダメだわ。ほんとにダメ。先日ね、立川競輪が大改装してもの凄くトイレが綺麗になったんですけど、それだけで人が入って来ると思うよ。だってトイレが汚かったら女の子も来ねえもん。そりゃまあ、汚ねえトイレを発見するっていう面白さもあるんだけどね。それでもやっぱトイレは綺麗にしなきゃダメだな」

競輪を世間にアピールするためのCMを作るとしたら?

玉袋筋太郎

「CMはねえ、団塊世代のリタイアした人たちをさ、もう一度呼び戻すためのカッコいいCMが見たいよね。モノクロのCМね。競輪発祥の時代からの男たちがババ―っと出て来るんだよ。そんで最後にスタジオでさ、バーッてスポットライトが当たると、世界の中野と世界の北野が2人で立ってて、『お前らこっちこいよ』っていうCM。ただそれだけ。そういう硬派なCMを作ってほしいんだよね。今ウチの殿に出てくださいって頼んでんだけどね(笑)」

ぜひ見てみたいです

玉袋筋太郎

「やっぱり競輪って凄かったわけじゃない? 後楽園があった頃って。キング・オブ・スポーツだったんだからさ。でもその頃に通ってた人達も歳を重ねてリタイアして、じゃあ何やるんだってなった時に、昼カラか? 昼からカラオケもいいけど、そば打っちゃうのもいいけどさ、やっぱもう一回みんな競輪場へ帰って来いよってのがカッコいいなあって思うよね」

もし競輪学校の校長に就任したら、若い選手が入学したいと思うためにどのような改革をしますか?

玉袋筋太郎

「あそこはもう出来上がってるからなあ」

そのままでいいと?

玉袋筋太郎

「完璧な学校だからね。シャバっ気を抜いちゃうって意味では少林寺みたいなもんだよね。実際の中国の少林寺に行ったことあるけど、ただの観光地だったからね。太秦映画村みたいな(笑)。そのガッカリ感に比べて競輪学校の凄さたるやね。俺ね、競輪選手はみんな出家してるって言ってるんですよ。あれは出家ですよ、ガールズも男子も、全部。あの学校で修業してね、一人のレーサーとして生きるっていうそのカッコ良さったらないよね」

そんなに凄い学校なんですか?

玉袋筋太郎

「比べちゃいけないかもしれないけど、一通りいろんな公営ギャンブルの学校に行きましたけど、競輪がナンバーワンだね。これだけ凄いところでやってるんだっていうね、もう競輪ファンとしては誇りだよね。結局、競輪選手のエンジンって自分自身じゃないですか。あれだけの生活を強いられながらね、ずっと自主トレして鍛え上げていくわけですよ。それだけで感動するし、そのカッコよさったらなかったね。スタンリー・キューブリックのフルメタル・ジャケットみたいなね。まあ死ぬことはないけど(笑)」

たけし軍団より厳しいですか?

玉袋筋太郎

たけし軍団より厳しいよ。たけし軍団が言うんだから相当なもんだよ。でもほんとね、競輪学校のあの厳しさを見て、ああ、俺このスポーツ好きになって良かったなって思ったよ」

「玉袋筋太郎杯」を開催するとしたらどんなレースにしますか?

玉袋筋太郎

「どうしようかなあ……。えーっとね、ガールズにします」

いいですねえ(笑)

玉袋筋太郎

「あ、これどう? ガールズのトップと、ちょっとランクが落ちてる男性との混合レース

おお、面白そうですね!

玉袋筋太郎

「小林優香が逃げ切ったりさ、梶田舞に差されたりしたら面白いんじゃない? 『負けたら即引退スペシャル』とか。肩叩きする必要ないっていうね。ガールズに負けたら即引退。これでどうでしょう」

※差されたり 差す。ゴール前において、自分の前を走っている選手を追い抜くこと。

【藤巻兄弟杯争奪戦をズバリ予想!】

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最後に、4/24~4/26に行われる「藤巻兄弟杯争奪戦」の結果をズバリ予想してください。

玉袋筋太郎

「(出走表を見ながら)そうだねえ、やっぱり地元の北海道を押しとくか

正直に予想して頂いて大丈夫ですよ(笑)

玉袋筋太郎

「いやいや、菊地圭尚はあるでしょう! (考え込んで)う~ん、どうなんだろうなあ……。まあでも、菊地・明田でいいんじゃないかなあ。うわあ、河端っつうのがまたいいんだよなあ……。うん、でも順当にいけば、決勝のメンバー出てくるね、これ」

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※紙に決勝のメンバーを書き込む玉袋さん(考えること2分)

玉袋筋太郎

「はい、出ました!」
1番車は地元の菊地にしましょうかね。
2番車・木暮
3番車・深谷
4番車・河端
5番車・山賀
6番車・松坂
7番車・野田
8番車・飯野
9番車・明田

出そろいましたね。ではこの中でズバリ

玉袋筋太郎

「(食い気味に)菊地・明田で決まりです!」

言い切りましたね(笑)

玉袋筋太郎

「そりゃあそうですよ。藤巻兄弟なんだからさ。そりゃ北海道の選手が来ますよ。だから菊地と明田でね、はい、1着・2着入りました!

自信満々ですね。ちなみに普段の予想は当たるんですか?

玉袋筋太郎

「いやあ、当たんないよねえ。だから面白いんですよ。今の若い人はさ、損することを恐れてるんだよ。飯食いに行くにしても買い物行くにしても。そうじゃないんだよギャンブルは。負けがあるから。だってうまいラーメン食いてえなって思ったらネットで調べてさ、評価がいいとこ行けばだいたい当たりじゃない。それじゃ面白くねえんだよ。当たってるばっかじゃ面白くないの。外れも当たりだってことだから。そういうことをぜひ感じて頂きたいと思うね」

つづく

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